高卒で日本語教師になるには?資格取得~求人~就職までの流れを解説【海外就職の事例もあわせて解説】

日本語教師と聞くと教員免許が必要と思いませんか?大学を卒業して、教員免許を取らなければ日本語教師になれないと思っている方もいるかもしれません。はたして本当にそうなのでしょうか?

今回の記事では、海外で日本語教師として勤務している私が、日本語教師の立場から、高卒で日本語教師になることについて解説します。

そもそも高卒で日本語教師になれるのか?

結論から申し上げますと、日本語教師になることは可能です。資格が無くとも、日本語教師を名乗ることができます。また、学歴は関係ありません。

しかし、生徒に指導できるレベルの日本語の専門知識が必要になります。資格の勉強をすれば、この知識を得ることができます。また、資格も取得できれば、就職に大きな助けになるでしょう。

高卒にとって検定試験は易しい or 難しい?

日本語教育の検定試験である日本教育能力検定試験の合格率は、例年20数%で推移しています。この数字から、試験は簡単に合格することができないことがわかるでしょう。しかし、難しすぎることもないのです。

また、試験問題は高校までに学んだ日本語で充分対応できます。ただし、試験対策は非常に重要です。参考書や過去問を使用し、しっかりと対策を行いましょう。

勉強方法については以下の記事で紹介しておりますので、そちらをご確認ください。

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高卒より専門学校卒・大卒の方が資格取得に有利な要素がある?

私個人的には無いと感じています。資格取得に重要なのは、前述のとおり試験対策です。しっかりと試験対策をすれば専門学校卒・大卒の方が有利ということはありません。

強いて言うならば、試験やテストに慣れているという点では、専門学校卒・大卒の方が有利といえるかもしれません。

しかし、大学や専門学校等で日本語について専門的に勉強していた方は間違いなく有利です。参考書の理解のスピードも他の人に比べて速いと思います。

高卒でも検定資格取得後に就職先はあるか?

検定資格取得後の就職先はあります。しかし、2点注意しなければならないことがあります。

就職先によって短大・大卒を求められる場合がある

もちろん求人によりますが、応募資格として短大学卒以上を求められる場合もあります。また、海外における就職では大卒でなければビザが下りないことが多いです。しかし、国内では日本語教育能力試験の資格があれば応募できる求人も多くあります。

高卒で日本語教師を目指す方は、資格の取得をおすすめします。

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日本語の指導経験が必要

資格を取得したからといって、簡単に教師にはなれません。資格を持っているということは、あくまで教師になるためのスタートラインに立っただけなのです。

実際に資格を使って働くためには、多少なりとも指導の経験が必要になります。もちろん未経験者歓迎の求人もありますが、やはり経験者が採用されやすいのは明らかでしょう。

現在では、インターネットを使い、外国人に日本語を指導することが可能です。また、外国人に日本語を教えるボランティアも多くあります。これらで経験を積み、就職につなげましょう。

以下の記事では、未経験から日本語教師になる方法について、実体験を語っています。

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海外・外国で日本語教師ができるかどうか

海外で日本語教師になることは非常に難しいです。現在ほとんどの国で、専門大学または大卒以上がなければ就労ビザがを取得することができません。海外で日本語教師を目指すのであれば、専門大学または大学を卒業されることをおすすめします。

現在、私はジョージアで日本語教師として勤務しています。ジョージアに移住し、働き口を探していたところ友人の紹介を受けて、日本語教師になることができました。ジョージアはビザなしで滞在や労働ができる国ですので、私のケースは特殊といえるかもしれません。

それでも海外で日本語教師になりたい方は、JICAの派遣に応募してはいかがでしょうか?JICAは労働ではなくボランティア教師として海外に派遣されます。

ボランティアですが、毎月生活費が支給されますので安心です。加えて、居住地も用意してもらえます。ただし、日本語教育能力検定の資格は必要ですので注意してください。

また、実務経験を必要とする派遣先もありますので、国内で実務経験を積むことをおすすめします。

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まとめ

学歴がハードルとなって日本語教師を諦めていた方もいるかと思います。しかし前述のとおり、資格を取れば学歴に関係なく日本語教師になることは可能です。

日本語教師になりたいという方は、是非資格取得にチャレンジしてみましょう!

この記事が、日本語教師になりたい方にとって少しでも役に立てれば幸いです。