日本語教師の方に質問です。日本語教師を辞めたいと考えたことはありませんか。仕事を続けていると必ず大きな問題や課題に直面しますよね。
そんな時は「辞めてしまおうかな」「なんで日本語教師をやっているのかな」と思ってしまいます。
しかし、1人で悩まないでください!今回の記事では、海外で日本語教師として働いている私が、悩みの種類ごとにアドバイスをしていきます。
生徒への指導がうまくいかない
生徒が言うことを聞いてくれない等、生徒指導に関わる問題は多くあります。自分の思いや気持ちが生徒に届かないと悩んでいる方もいるかもしれません。
しかし、指導する相手は外国人です。日本のように相手の気持ちを察するという文化で育ってはいません。それゆえ、日本特有のあいまいな表現を使うと、相手に気持ちが伝わらないのです。
教師の要望や意見は直接的な表現で伝えることが大切です。
また、国内の場合、生徒が慣れない日本での生活に大きなストレスを抱えていることが原因で、あなたの声が届かないのかもしれません。しっかりと生徒とコミュニケーションをとりましょう。
生徒とのコミュニケーションが円滑になれば、生徒指導は必ずうまくいきます。
肉体的にきつい
日本語教師の仕事は授業だけではありません。1つの授業をするためには授業準備等が必要です。授業よりもむしろ準備に時間が必要ですよね。現在、国内の日本語教師数が足りておらず、教師一人当たりが持たなければならない授業数が増えています。
それゆえ、あなたが担当する授業数が多すぎることが肉体的にきつい原因なのかもしれません。余りにも多すぎる授業数を担当してしまうと、ご自身のモチベーションの低下や授業内容の質の低下に繋がってしまいます。最悪の場合、ご自身の体調を壊してしまう恐れがあります。
まずは、ご自身の現状を職場に相談しましょう。職場に相談が難しければ下記の相談窓口に相談してみましょう。
・こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
http://kokoro.mhlw.go.jp/worker/
給料が低い
日本語教師の給与が低いという現状は避けられません。国内の日本語学習者の大半は、アジア諸国出身の方々になります。彼らは日本よりも賃金が低いところからきていますので、学費なども彼らが支払える水準に合わせなければなりません。
学校の収入が少なければ、固定費がかかる専任の教員を多く雇用できません。その結果、固定費の低い非常勤講師の数が多くなってしまうのです。
この理由から、専任教員にならない限り待遇面には期待できない問題があります。しかし、専任教師でさえも待遇は悪いです。国内では、日本語教師の需要は高いのですが、待遇が需要に追いついていない現状があるのです。
そもそも日本語教師を目指す人は、給与が第一の目的でしょうか?お金よりもやりがいを重視している人が多いのではないでしょうか?
給与と仕事のやりがいをご自身で比較して、給与が重要という結論になりましたら転職を検討してください。
ブラック企業かどうか判断する
もしあなたが肉体的、精神的に苦痛を感じている場合、それはあなたの問題ではなく企業の問題の場合があります。
下記のサイトを参考に、勤めている企業がブラック企業ではないかどうか診断してみましょう。当てはまる項目が多い場合は、勤め先がブラック企業の可能性が高いでしょう。
もし、あなたの体が壊れてしまえば、長期の療養を余儀なくなります。また、日本語教師として活躍できるチャンスを奪われてしまいます。
仕事よりも絶対的に優先すべきなのは自分自身です。あなたの体が壊れる前に、退職または転職を検討しましょう。
参考:ブラック企業対策プロジェクト 見分け方ガイド
まとめ
日本語教師の仕事は大変です。教師になれば、異文化で育った人々と関わります。文化や慣習の違いは、教師を悩ませたり苦しませることがあります。また、仕事量に対して待遇も悪いで現状があります。
しかし、やりがいも多くあります。あなたが日本語を教えた生徒が、日本語を使って活躍できるようになれば、あなたは大きな喜びを感じるでしょう。
日本語教師を辞めたいと考えている方は、その原因を自身で解決できるか、解決できないのか判断する必要があります。
自身で解決できるならば、それは日本語教師として成長するための試練です。試練を乗り越えることで日本語教師として成長することができるでしょう。
しかし、自身がどれだけ努力しても解決できない問題もあります。その問題を解決するためには退職や転職が必要な場合もあるのです。
現在のご自身の現状を冷静に見つめ、ご自身が納得する選択をしてください。